「教える側」から「教えてもらう側」になって気づいたこと

10月、新しい挑戦を始めました

10月から、以前からずっとやってみたかった乗馬を、基礎から改めて学び始めました。

きっかけは、コロナ禍のある日のこと。

車で移動しているとき、乗馬クラブの看板に書かれた、こんな言葉が目に留まりました。

「一生、馬に乗らないつもり?」

なんとも印象的なフレーズですよね。

もともと馬が好きだったこともあり、その看板の前を通るたびに気になっていました。

そして、思い切って行動に移したのが乗馬との出会いです。

それから何度か馬に乗る機会はありましたが、今回は少し違います。

ただ乗馬を楽しむだけではなく、身体の使い方や基本を、一からきちんと学んでみたい。

そんな思いで、新しい挑戦をスタートしました。

いつも「教える側」だからこそ、「教えてもらう側」になってみる

長年ピラティスを指導していると、どうしても自分なりの考え方や身体の見方ができてきます。

経験を重ねることは大切ですが、知らず知らずのうちに、物事を見る視点が偏ってしまうこともあります。

だからこそ、今回はあえて「教えてもらう側」になることを大切にしています。

先生の説明を聞いて、実際に身体を動かしてみる。

でも、思うように動けなかったり、説明を聞いてもすぐには理解できなかったり。

そんな経験をすると、改めてたくさんの発見があります。

「こういう説明だと分かりやすいんだ」

「なるほど、ここが難しいと感じるんだ」

「頭では理解できても、身体で表現するのは難しいんだな」

普段、自分が指導する立場では気づきにくかったことを、生徒の目線から感じることができます。

教えることに慣れているからこそ、学ぶ側の気持ちを忘れない。

これは、これからもピラティスを指導していくうえで、とても大切な経験になると感じています。

乗馬とピラティス。実は共通点がたくさん!

乗馬を学び始めて面白いと感じているのが、身体の使い方です。

一見すると違う運動に思える乗馬とピラティスですが、実は共通する部分がたくさんあります。

1. 骨盤を安定させる

乗馬では、馬の動きに対応しながら骨盤や体幹を安定させることが大切です。

これは、ピラティスで意識する骨盤のニュートラルポジションや体幹の安定にもつながります。

2. 動きに合わせて身体を使う

馬の動きを感じながら、自分の身体も自然に動かしていく。

ピラティスでも、呼吸と動作を協調させながら、身体全体をつなげて動くことを大切にしています。

3. 左右のバランスを意識する

馬の上では、自分の身体が左右どちらかに傾いていないか、バランスを感じ取ることが必要です。

これは、ピラティスで身体の左右差に気づき、バランスを整えていく感覚にも似ています。

4. 必要以上に力まない

頑張ろうとすると、つい身体に力が入ってしまいます。

でも、大切なのは全身を固めることではなく、必要な筋肉を使いながら、余分な力を抜くこと。

この感覚も、ピラティスと共通しています。

5. 小さな変化を感じ取る

乗馬では、馬の動きや反応を感じ取ることが大切です。

ピラティスでも、自分の呼吸や筋肉の動き、姿勢の小さな変化に意識を向けます。

ただ身体を動かすのではなく、感じながら動く。

乗馬を通して、改めてその大切さを実感しています。

馬と過ごす時間は、心のリフレッシュにも

実は、乗馬を始めようと思った理由がもうひとつあります。

それは、純粋にリフレッシュになるからです。

馬に触れる。

馬の温かさを感じる。

馬の呼吸や動きを感じながら、一緒に時間を過ごす。

そんなひとときは、普段の生活とは違う特別な時間になります。

「ホースセラピー」という言葉があるように、馬との触れ合いを心身のケアに活用する取り組みもあります。

もちろん、乗馬そのものがすべての人に同じ効果をもたらすわけではありません。

でも、私自身は馬と過ごすことで、気持ちが落ち着き、心がリフレッシュされるのを感じています。

身体だけでなく、心にも目を向けたい

現在、学校で高校生にピラティスを指導しています。

その中で感じるのは、身体の状態だけではなく、心の状態にも目を向けることの大切さです。

同じ動きをしていても、その日の気分や緊張、不安などによって、身体の感じ方は変わります。

だからこそ、ただ正しい動きを教えるだけではなく、一人ひとりが安心して、自分の身体と向き合える環境をつくること。

それも、指導する立場として大切にしていきたいことのひとつです。

自分自身が新しいことに挑戦し、うまくできない経験をする。

そして、誰かに教えてもらう立場になる。

そんな経験が、指導者としての新しい気づきにつながっていくのだと思います。

新しいことを始めると、新しい自分に出会える

何歳になっても、新しいことを学ぶのは楽しいものです。

もちろん、思うようにできないこともあります。

でも、その「できない」から始まる発見も、きっとたくさんあります。

乗馬を通して学んだことを、これからのピラティスのレッスンにも少しずつ生かしていきたいと思っています。

そして何より、馬との時間を楽しみながら、自分自身も成長していきたいです。

教えることも、学ぶことも、どちらも大切。

10月から始まった新しい挑戦。

これからどんな発見があるのか、とても楽しみです。

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